。 2007年に技術委員会の再活動を始めましたが,それまではCEDECを担当する委員会がなく,pso2 rmt,理事の皆さんへはCEDECの情報が十分には伝わっていなかったと思います。CEDECの活動報告を行い,各社の協力が欠かせないということをお伝えして,「よし,アラド RMT,皆でやりましょう」「オールジャパンで取り組みましょう」という気持ちになってくれたんですね。 : 報告は組織運用の基本であり,最も重要な部分ですしね。それで今後,CEDECはどのような展開になる予定なんでしょうか。 松原氏: ここまで規模の大きなゲーム開発者のイベントは,世界中を見渡してもGDC以外にはないんですよね。CESAという業界の団体が主催していることも特徴です。 まだまだ課題はあると思いますが,一つは国際化を考えなければならないでしょう。欧米,アジアなど海外の市場が成長している中で,CEDECの果たせる役割,可能性は大きいと思います。GDCというイベントがありますから,連携するところと,独自性をもつところの検討も大切でしょう。 : GDCと共に業界の双璧となる,ということですね。 松原氏: 国際化という点では,今年は海外トップレベルの開発者が講演者として参加してくれます。さらに英語から日本語,日本語から英語の同時通訳を一部導入します。コスト的には少々厳しいので,全てのセッションに通訳はつけられないのですが……。 : 話がちょっと逸れちゃうんですけど,その「コスト」の問題がまさに重要で,今後CEDECを組織化することは考えていないんでしょうか。これ以上の規模を目指すとなると,今の形式のままでは,正直なところ相当無理があると思うんですが。 松原氏: それは,CEDECそのものを,運営を専門とする組織で行う,というお話ですか? : そうです。みなさんの余力を結集して執り行っているイベントとして,大変な成功を収めて規模もどんどん拡大していますが,おそらくそろそろ限界点に来ているのではないかと思うんです。これを脱却してさらなる上を目指すためには,それ自体の運営を別組織でやるしかないと思うんです。 松原氏: それは大変大きな決断ですね。参加する皆さんの要望次第であり,CESAの判断すべきレベルですね。私はこの4月からCEDECフェローという立場になりましたので,参加する皆さんへも,運営するCESAへも少しでも役に立つアドバイスをできれば良いと思っています。
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